5月28日(土)「座かんさい」主催の興福寺セミナーに、
音響担当で参加しました。 写真は、興福寺セミナーの会場で、 現在再建中の中金堂の隣にある作業場です。 この臨場感のある会場では、 約300人の来場者の準備がすすめられ、 音響の設営を終えた私達は、13時の開演を待ちます。 第1部は、 興福寺の夛川俊映(たがわしゅんえい)貫首と、 中金堂再建を担当されている、 構造設計士の立石一(たていしはじめ)氏の講演がありました。 夛川俊映(たがわしゅんえい)貫首は、 創建1300年に及ぶ興福寺は、 何度も戦乱や火災にあい、焼失し、 今日にいたるまで、再建が繰り返された。 復興が待たれた中金堂の再建は、 2018年10月に完成の予定で、 「春日の山の裾に、天平の風を吹かせたい!」と、 力強くおっしゃられていました。 第2部は、林業家の石橋善雄氏、 草月流理事の岩本知星氏、 俳優・NPO法人「阪神淡路大震災1,17希望の灯り」代表の堀内正美氏、 によるセミナーがありました。 まず、林業家の石橋氏から、吉野杉の特性や、 吉野杉の多様な魅力を伝える活動のお話。 草月流の岩本氏からは、 「花ある暮らし」をテーマに、 奈良の神社仏閣を舞台に生けられた「生け花」の映像を紹介。 植物からもらうパワーのお話は、 会場にいる皆さんも、パワーを頂きました! 俳優の堀内氏は、 災害に見まわれた東日本を歩き、 阪神淡路大震災の経験をもとに、 復興のあり方を考えたい。 コンクリートで均一化された復興では無く、 いろんな花がある復興であって欲しいと願っていました。 16時30分セミナーの終了後、 興福寺の近くにある「菊水楼」で懇親会がありました。 菊水楼は、料亭旅館としては初めて有形文化財に登録されました。 玄関の天井に菊の紋があしらわれ、 明治に建てられた木造瓦葺きの建物からも、 歴史や格式が感じられます。 会場になった本館には、 デザインがすぐれた調度品がずらりと飾られ、 素晴らしい空間でした。 ビュッフェスタイルのお料理も美味しかったです。 明治の“遊び”を具現化した菊水楼は、 奈良を代表する料亭旅館でした。 今回、興福寺セミナーを主催された、 「座かんさい(建築美術工芸同人)」のメンバーの方が、 ラ・ズッカのお客さまで、この素晴らしい企画に参加させて頂きました。 貴重な体験をさせて頂き、心より感謝申し上げます。
by lazucca_kanae
| 2011-06-02 22:32
| lazuccaよりの便り
|
ファン申請 |
||