「観月絵」

9月10日(土)。
2日早い「中秋の名月」を愛でる会がありました。

奈良のアトリエ・ラ・ズッカの、
斜め前の、福岡さんのご自宅が会場です。

福岡のママさんから、
「鼎さん、ご実家の大掃除で大変と思うけど、
お月見のお茶事をするから、
息抜きに来て下さい。」と、
お誘いのお電話を頂きました。

「私達二人とも、お茶の作法もわからないですけど。」

するとママさんは、
「お茶の先生も生徒さんも、皆さん優しい方ばかりで、
教えて下さるから、心配いらないですよ。」

「それでは、喜んで出席させて頂きます!」
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10日の17時からはじまるお茶事に間に合うように、
紀伊長島を出発しました。

奈良に到着。
鼎シェフは浴衣に着替え、
身支度をして、徒歩1分の福岡さん宅を「ピンポーン。」

ママさんがインターフォンに出られ、
「まぁ、鼎さん浴衣で来てくれたの!どうぞお入り下さい。」

秋と言っても、まだまだ暑いので、着物ではなく、
浴衣での参加でした。

生徒さん達が、順番に浴衣に着替えて、
準備に走りまわっています。

お茶事の後に、月を愛でながら、
お琴の演奏があるので、
お琴の準備も着々と進んでいます。

17時過ぎ、
すすき、掛け軸、うさぎの焼き物が飾れれた、
床の間を拝見し、
13人の方が、それぞれの席につき、
食事がはじまりました。
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お膳が一人一人に配られて、
お膳の受け取り方も、
先生が丁寧に教えて下さいます。

食事の途中で、秋田の地酒「刈り穂」が振る舞われ、
名前のごとく、稲穂の香りが漂うような、美味しいお酒でした。

食事が終り庭に出て、
お茶事を待ちます。

お茶事の始まりを知らす、
鐘の音が鳴り、
お茶室に一人づつ順番に入ります。

ろうそくと、月の灯りだけの茶事です。
幻想的な空間に、
庭では、一斉にくつわ虫が鳴きはじめ、
自然が織りなす演出に、
みなさん感動されています。

私達二人は、緊張しながらも、
先生と生徒さんに教えて頂きながら、
お茶事が終りました。

テラスでは、月をバックにお琴の演奏がはじまり、
みなさんゆったりお月見を楽しんでいました。

たまたまこの日、日本に帰国されていた、
ニューヨーク在住のオペラ歌手のみかさんが、
琴の音を伴奏に、「荒城の月」、「ならやま」を唱って下さいました。
大和高原の秋の風に、
みかさんの力強い声が響き渡ります。
素晴らしいデュオに、拍手が鳴りやみません。

今日、ここへ来て、ほんとうに良かった。

はじめて出会う皆さんと、感動を共有できて。

お茶の先生が、
「お茶は日本の文化です。お茶を通して、日本人で良かった。と、
思って頂ける事が、一番大切です。」とおっしゃってました。

この素晴らしい「観月絵」にお誘い下さった、
福岡のママさんに、
心より感謝申し上げます。
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by lazucca_kanae | 2011-09-15 21:24 | lazuccaよりの便り
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